スが食べたい」とリクエストがあった。
長男が好きだったカレーライス。あの頃は何人前作っていただろうか?
8人前か、10人前だったような気がする。
その日に食べて、翌日も食べる。それが我が家の習慣だった。
今回も5人前を作った。翌日も食べるつもりで。
カレーライスをあまり好まない孝太が、最後に食べることになった。
お皿にはルーが山盛り。
「おとうさん、食べられないよ。お腹いっぱいだよ」
「え?全部食べなくていいよ。明日、雄祐が食べる分だよ」
「そんなの知らないよ。お皿に全部入れちゃったよ」
けっこうな量を食べた孝太。
長男と次男には“カレーライスのルール”があった。
でも、孝太にはちゃんと伝えていなかった……。
翌日のお昼、雄祐からLINEが来た。
「おとうさん、カレーライスは?」
「孝太が食べたよ」
「え?たくさん残ってたよね。全部食べたの?」
面白い。
雄祐は“翌日”のことを考えながら食べる。
孝太は“残してはいけない”と思って食べる。
きっと、孝太が大学を卒業するまで、料理は作り続けるのだろう。

にほんブログ村

日記・雑談(60歳代)ランキング
この記事へのコメント